移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

山登りはつらいからいやだ,という人は知っています。

私の周りにもそんな人たちがいます。

山登りは、ちょっと特殊ですか?
とっつきにくいのですか?

山ではなく平地を、ダートではなく舗装路を歩くのならば大丈夫なのですか?
何分歩きましょうか?
10分?  20分?  30分くらいは大丈夫ですか?
4時間とか5時間はどうですか?
そんなに長く歩くのは常識では考えられませんか?

でもね、10分の延長上に4時間がある、とは考えられませんか?
特殊なこととか常識はずれなことをやってみませんか?
きっと、人の歩きって、こんなにも速かったのか、と驚かれるに違いありません。

そうはいっても、やはり必要に迫られなければ長時間歩くことなんてしないですよね。

昔、JRが国鉄といっていた時代、毎年春先になると「遵法闘争」といって、ストライキをやって、電車が動かなくなることがかなりの頻度でありました。
そうなると私の住んでいる地域はたった一つの代替のバス路線が生命線でした。
大変な混みようでした。
当時学生だった私は、混んでいるバスを避けて、しばしば歩いて帰りました。
距離にして12〜3キロメートルといった所でしょうか。
ギターケースをぶら下げて、2時間強かけて歩いたものでした。
これは必要に迫られて歩いたんですね。
満員のバスにギターを持っては乗れないし、乗れたとしても大切なギターが混雑のために壊されてしまうかもしれない、家には帰らないといけないし、てな具合です。

自分が、ずいぶん歩いたな〜、と実感できるのは、下山して、今歩いてきた道を振り返って見たときです。
1時間前にはあの辺、2時間前には…、と歩いてきた道を見ると、つくづく自分はえらいな〜、なんて思ったりしちゃいます。

自分のえらさ(!)を実感するために今でも年に数回ですが山歩きを楽しんでいます。

古くなったポンコツ車は使われなくなり、うち捨てられてやがて朽ちはてます。
が、ポンコツ人間はメンテナンスを繰り返して、使いつづけなければなりません。
買い替えはできないのです、残念ながら。