最初は専用の雨具ではなかった。
上は表がゴアテックス、裏はパイル地のスポーツジャケット。
下はゴルフウエアの雨具の下のズボンを流用。
さらに折りたたみの傘。
こんな装備で雨の中を涸沢に出発した。
もう15年以上前の話。
晴れていれば涸沢ヒュッテが見えるあたり、雪渓だった。
傘はたたんで杖がわりとなり、雨具の上も下も、ヘビーデューティー仕様ではないため、縫い目から雨がしみ込んできた。
大変な目にあって小屋に着いた覚えがある。
次回の山行までに、セパレーツのゴアテックス雨具を買った。
値段は高かったが、もうあんな目にあいたくない、という思いが強かった。
装備はそれなりに良いものを選択する必要があることを学んだ。
今後、自分にとって結構な投資金額になりそうだ、と感じた。
友人にそのことを話すと、「山をやめればいいじゃん、」といわれた。
?????? んっ ??????
そんな選択肢、…ない!
現在の雨具は、あの懐かしい、ゴアテックスのスポーツジャケットから数えて、4着目になった。