移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

ビアマウント

高尾山にビアガーデンがあるんだって。
ケーブルカーで行けるんだって。
夜景がきれいなんだって。

ということで、高尾山ビアマウントに行ってきました。

われらが「だめだめ登山隊」は、陣馬山―高尾山―ビアマウント のコースで行くことにしました。
普通、山は早立ちして、遅くとも3時までにはその日の行動を終えるように計画するものです(あらゆるところでそう説明されています)。

しかし、今回は特殊です。

ビアマウントで夜景を見ながらビールを飲む、というコンセプトを無駄なく実現するために、17:00にビアマウント着の計画を立てました。

逆算で、高尾駅9:30(!!!)集合です。
バスで陣馬高原下停留所に着き、全員が歩き始めたのは10時半を過ぎていました。
ちなみに全員で9人、男3人女6人。62歳から23歳。
かなりの勾配の舗装路を歩いていくのですが、この日は(7月6日)高温多湿というか、灼熱地獄というか、日当たりのいいサウナにいるような按配でした。

舗装路歩きの終点、和田峠の売店で、オロナミンC、お茶など思い思いの飲み物をGETして、人心地がつきました。
次は茶店の横から始まっている丸太で土止めしてある階段がコースです。

丸太の階段はほんと歩きにくいですね。
そう感じるのは私だけではないようで、その証拠に階段の両脇にトレースがついています。
人が歩いた跡です。
場所によってはトレースが深く掘れてしまっていて、破壊の爪あとを残しています。
そうならないための階段なのですが。
階段がないと、階段を利用して歩かないと、土が掘れて崩れていくのが早く、その分破壊が速く進むのです。

でも階段のぼりがつらくて階段をはずして歩いてしまう・・・・・。
そんな登山者の心理を見透かして階段を使わざるを得ない措置が施してある場所がありました。
階段の両サイドに、階段を踏み外せないようにロープが張ってあるのです。
いやー、考えましたね。
・・・・・階段を上ります。

若い人は元気です。富士山に登った経験があるそうです。
テニススクールに通っている人は元気です。今年、富士山に登るそうです。
体重の軽い人は元気です。登りなのに飛び跳ねているように見えます。

どれにも当てはまらない私はひーひー言いながら階段をクリアし、陣馬山頂に到着です。

先着の人たちはもう缶ビールを開けてます。
早速私も缶ビールとカキ氷(!!)を購入。
乾杯!
ビールを飲み、カキ氷を食べ、おにぎりをほおばりました。
缶ビールが空になると、今度は瓶ビールです。
缶と瓶の味の違いに感心したりしました。

記念撮影をして出発。
次の目標は明王峠です。
間伐された明るい林の道を快適に進みます。
当初の計画通りの時間に明王峠着。
ここでも缶ビールを開けた人がいました。
おつまみ付きだ、と騒いでいました。

のどを潤し、景信山に向かいます。
この頃から9人はバラバラで進みます。
小ピーク、というか小さなこぶが続き、アップダウンで体力を消耗します。
でも、南側に巻き道がありました。

直登組と巻き道組みに分かれてどちらが早いか実験しました。
私は直登組です。
こぶの頂上で巻き道を見下ろすと、巻き道組みはかなり前方を進んでいます。
合流点には巻き道組が余裕の時間差で到着です。

次の巻き道でも同じ結果でした。

それで、その次からは全員が巻き道を進んでいきました。
この頃の先頭は私でした。
あろう事か、景信山も巻いてしまいました。
これだけ巻き道の道標が出ているのだから、山頂への道標はもっとわかりやすく出ているはずだ、と考えていました。
山頂からの道との合流点で気づきました。
ここで、全員集合までしばしの休憩することにしました。
ところが待てど暮らせど最後を歩いていた3人が来ません。

しばらく前から遠くで雷の音も聞こえています。
雷雨になったら大変です。
先を急ぎたい気持ちでじりじりします。

当初は景信山頂に行く計画でしたので、そのまま山頂に行ったのでしょう。
でも、先行していた6人の姿が山頂にないので、おかしいと思い、山頂から降りてくる、事を期待したのですが、だめでした。
ザックをおろして私一人山頂に向かいました。
山頂の売店は店じまいの時間でした。たくさんのベンチには一人もいません。
一気に登ってきたので、息を整え、山頂の、ベンチのあるほうへ行くと、
「あー、いたいた」という声が聞こえ、私を見つけたようです。
合流できました。

小仏峠へはぐんぐん下る道です。
これを上り返すのかと思うとげんなりします。
薄暗い小仏峠で息を整えます。
かなり疲れの目立ってきた「だめだめ登山隊」です。
足の下は中央道の渋滞の名所、小仏トンネルです。
トントン、と足を踏み鳴らし、トンネルで渋滞しているであろう車に、意味不明の優越感を感じて出発です。
ある意味、雷鳴に急き立てられもしていました。

城山は巻いて一丁平に向かいました。
巻くのは得意になりました(笑)。
遠くに鉄塔が見えます。
高尾山です。
みんなの「えー、あんなに遠いー」という声。
それでも快適な山道を歩いていくと、だんだん観光地の様相を呈してきました。
そして、山頂に向かってまたもや階段!!!
今度は石のちゃんとした階段で、歩きにくいということはないのですが、変化がないので飽きちゃいます。
長ーい駅の階段をどこまでも登っていく感じです。
やっとこさ山頂に着くと、先行組が憮然としています。
山頂にあると思ったビアマウントは、さらに30分歩いたところにあるケーブルカーの駅のそばなのだそうです。

みんなこの最後の30分で打ちのめされました。
観光地のような神社の参道を息も絶え絶えに歩を進めます。
夕涼みに来ていたカップルがヒールを履いていたのは許せない、などとわけのわからないことを息巻いています。
ああして、怒りを歩みのエネルギーに転換してビアマウントに到着です。
チケット売り場までの階段が恨めしい。

ビアマウント整理券ゲット組とも合流できました。
もっとも今日は整理券は発行されなかったそうです。
それなのに整理券ゲットのために早い時間から待ち、我々の行動の遅れでさらにお待たせしちゃってすみませんでした。

で、
ビールのおいしさは格別でした。
陣馬山〜高尾山ルートはビアマウントでビールをおいしく飲むために必須です。

陣馬山〜高尾山ルートはなかなか手ごわかったです。
初心者コースとはいえないですね。
行動時間の長さで中級者コースと指定していいと思います。

何とか天気ももって、雷は避けることができました。





高尾山自然観察ガイド
茅野 義博
山と溪谷社

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