移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

「逃亡」

「これ読んでみて。」と渡された文庫本2冊。
箒木蓬生の「逃亡」です。
読後の感想を聞きたいのだとか。



「地下鉄に乗って」を読み終えてから、早速読み始めました。
読み始めて第一印象は
ううむ、またまた暗い戦争物かぁ?
というものでした。



前回、「読んでみて」と、渡されたのは「永遠の0」という本でした。
特攻を題材にした小説でした。
壬生義士伝」のように泣ける小説、との触れ込みで渡されましたが、私は泣きませんでした。
壬生義士伝」では泣きました。



「永遠の0」を返却するとき、勝手な感想を述べてそれなりに盛り上がりました。
それで今度は「逃亡」です。
読後にお互いの感想を肴にまたまた盛り上がろう、ということなのでしょう。



読み進めていくうちに、なんかストーリーを知っているような気になって来ました。
大筋・あらすじは全くわからないのに、細部は知っているのです、記憶にあるのです。
無線機を見つけるくだり、収容所で軍艦マーチに踊りを振付けるくだりなど、部分部分は知っているのです。
でも物語の展開は全くわかりません。



どういうことなのでしょう。
って、一度読んだことがあるに決まっています。
そして読んだことを忘れてしまったのでしょう。
おそらく読破していないのではないかと思います。
それで印象が薄いのでしょう。



戦争の悲惨さを題材にした小説に立ち向かえなかったのかもしれません。
史実を基にした小説、ノンフィクションを基にしたフィクションは時としてどぎつすぎて読み進めることが出来なくなります。
「逃亡」はそんな1冊だったのでしょうか?
わかりません。
今回は読破するつもりです。
前回はどこで読むのをやめたのでしょうか。
わかれば面白いです。