移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

続・非日常

週末、栂池へ。
山の会の総会と宴会とスノーシューをしに、栂池で一泊二日。
この宿は山小屋のお父さんお母さんの息子さん夫婦がやっているホテルです。



総会はお父さんお母さんの自宅のほうで。
ホテルから徒歩10分程です。
道はすっかり雪掻きしてあってアスファルトの路面ですが、周りは雪の壁です。


お母さんの家では軒下に凍み大根が干してありました。
これが山小屋に運び上げられて食材になるのです。
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天気はいいし、スノーシューにはうってつけです。
しかし、私たちはスノーシューを諦めました。
だって、私、登山靴を持ってくるのを忘れてしまったのです。
玄関にちゃんと出しておいたのに。
中敷きもちゃんと替えておいたのに。


スノーシューは登山靴に装着します、アイゼンのように。
別にスニーカーでも着けられるでしょうが靴が濡れて凍傷になっちゃうかも。
長靴を借りようか、とも思いましたが、どうやら長靴ではダメっぽいみたいです。
で、スノーシューとストックをレンタル予約しておいたのですがキャンセルしました。


だからといって一緒に行ったS明さんまで諦めることはないのに、と思われるかもしれませんが、S明さんはスパッツを忘れました。
雪歩きではスパッツ(ロングスパッツ)は必需です。
パウダースノーが靴に入るのを防ぎます。


年をとるとはこんなことなんですね。
決定的なものを平気で忘れるようになってしまうんです。



さらに私たち二人には決定的にスノーシューを諦めなければならない理由があったのです。
早朝から二人とも激しい下痢に見舞われていたのです。
お腹が痛かったり、熱があったり、だるかったりするわけではありません。
ただただ下痢、なのです。
検討を重ねた結果、おそらくあのせいだろう、と推測することは出来ました。
しかし、原因がわかったところでお腹の調子は良くはなりません。
本当に他はどこも悪いところはないので、とりあえず栂池に向けて出発しました。
飛び石を伝うように途中のSAに飛び込みながらドライブしました。


ホテルに着く頃にはようやく落ち着いてきて、総会の始まる頃はトイレも遠くなりました。
二人とも急速な回復です。
したがって総会後の食事の時にはもうちゃっかりお酒をいただいていました。
任期切れに伴う会長選でS明さんが選ばれたお祝いでもあります。


白馬錦の方は「立春朝搾り」といって、この日の朝に瓶詰めしてラベルを張り神主さんが祝詞を上げてから店頭に出す、というありがたいお酒で、アルコール度が18度もあるキリッとしたお酒です。
地元でしか手に入らないお酒だと思います。
お散歩隊長さん(新・事務局長)の差し入れです。


芦屋〜の方は大阪のシオチャン(新・会計)の差し入れです。
人間、「育ち」がいいほうがいいのか「生まれ」がいいほうがいいのか、よくわかりませんが、こちらのお酒はどちらも良かったです。
ウイットもあってなかなかです、新会計さん。

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総会・食事を終えてホテルに戻ってくると、道の両脇の雪の壁が掘られてキャンドルがともされていました。
ずーーっと続いています。
今夜はキャンドルナイトといって、すべての宿やお店がそれぞれ雪の壁にキャンドルをしつらえて宿泊客を楽しませる企画なんだそうです。

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私たちの部屋は二間続きの和室で9人が布団を並べて寝ます。
綺麗に布団を並べると全員が寝るスペースがありません。
互い違いというか市松模様というか、とにかく隙間のないように布団を並べて寝ました。
なんか山小屋にいるようでした。
翌朝誰かが言っていました。
「全員9時前にはぐっすり寝入っていたよ。ここにいるみんなは山屋なんだよなと思うとなんか納得できたよ。」
山小屋では普通、8時消灯です―蛇足


もう一回だけ「非日常」やります。