移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

芳香と悪臭。

芳香はすぐに消えるが、悪臭はいつまでも消えない。


これは人間が長い間に獲得した資質で、人間にとって有害な物が近くにあるときは、注意を喚起する為にいつまでも不快な臭いを感じるようにプログラミングされているのではないか、と思うのであるが、如何なものであろう。


実は芳香も悪臭と同様に匂いの分子は同じ密度で同じ時間だけ私達の鼻に達しているのだが、こちらは無害なので匂いを嗅ぎ取ってすぐに脳のしかるべき場所から消え去ってしまい、結果、『匂いに慣れ』てしまうという解釈をしてみたのである。


実は昨日、赤飯を頂いた。
普通にパック詰めしてあるものである。
パックごと電子レンジに入れて温めていると暫くして、レンジの皿の上でパックが燃えだした。
周章てて取りだし消し止めたのであるが、部屋中にプラスチックを燃やした時のあの鼻をつく嫌な臭いがたちこめた。
窓を開け、換気扇を回したが、臭いはなかなか薄れない。
もちろん赤飯は焦げたプラスチックの臭いが染み付いてとても口にできたものではない。
もったいないけど、仕方がない。
そっくりそのままゴミ箱行きとなった。


今朝起きてもまだあの嫌な臭いがしていた。
この臭いがバラの花の匂いかなにかだったら苦もなく食せたのに、などと考えていたら、
『何故、芳香はすぐに消えるのに、悪臭はいつまでも消えないのだろう』
という疑問が湧いてきて、上に書いたように、人間が獲得した資質なのではないかと思った次第である。


しかし、容器が燃えるとは夢にも思わなかった。
いつもコンビニで見馴れた風景だったのに。


(なんかこんな調子の文章を書いてみたかったもので、やってみましたが、明治時代の文豪みたいに見えます?)