移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

とら が死にました。

18歳と2ヶ月位でした。
とらは家のそばの空地に捨てられていました。
小学校低学年の娘が見つけました。
確か6月だったと思います。
様子を見に行くと草むらのダンボールの中に丸まっていました。
目やにが両目に厚くこびりついていてほとんど目が開けられないようでした。
それでも近くに寄って覗き込もうとすると
シャーーーッ
と威嚇しました。
大変な警戒心でこんな子猫なのに立派な野良猫でした。



この日は会社の軟式野球部の決勝戦が東京ドームで行われる日で、家族で応援に行きました。
夕方帰ってきて空地に行くと相変わらずダンボールの中で丸くなっていたので家に連れ帰り、世話を始めました。
ホウ酸を水で溶かした溶液で目やにをぬぐう作業からはじめました。
何度も何度も拭き取り、驚くほど大量の目やにが取れました。
今まで何匹か野良猫を育てていますが、どの猫も必ず目やにでがばがばでしたね。



子供達の成長とともにとらも大きくなりました。
とらはいつもみんなのそばにいました。
酒の肴が大好きでいつも私のひざに乗って私の晩酌に付き合って、手のひらから肴を食べていました。
冬は寝ている私の顔をカリカリとやると私が布団を持ち上げ、とらがもぐりこむ、というのがルールでした。
とらと家族のルールはこれ以外にもたくさんあります。
みんなとらが勝ち取ってきたルールです。



去年の10月に保護した子猫は風邪を引き、皮膚病にかかっていました。
何度か病院に連れて行って治りましたが、その皮膚病がとらにうつってしまい、痒いのか、全身をかきむしるようになりました。
そのため、皮膚は剥げ、毛は抜け、無残な姿になってしまいました。
それ以来、毎週病院に行って注射をしてもらうようになりました。
飲み薬も処方してもらったのですが、とらは受け付けませんでした。
注射は一度に3本打つのですが、針を刺されるたびに、ワオーーン、とひどい声を上げてました。
先生も、まだまだ反応もいいし大丈夫、といっていました。
しかしなにぶんにも高齢なので免疫力も回復力も少なく、治癒の方向には向かいませんでした。



今年の6月頃からはトイレが出来なくなりました。
どこにでもしてしまいます。
家の中はペットシートとバスタオルだらけになりました。
布団にも何度もやられ、布団洗い屋さんに何度もお世話になり、そのうち布団洗い屋さんから、「その都度洗いに出さないで一組ねこちゃん用にしちゃったらどうですか」とも言われたそうです。



今は家中に敷き詰めたペットシートとバスタオルをだらだらと片付けています。



とらのそばに袋に入れたペットフードを置いてやりました。
それから庭に咲いていた花を摘んで供えてやりました。
折鶴も一羽置きました。



子供達に連絡しました。
娘はこちらに向かうと連絡がありました。
息子は仕事中で来られないと連絡がありました。



ペット葬儀屋さんの電話番号を探しています。
以前の領収書が見つかりました。
このペット葬儀屋さんには10年前からお世話になっています。
今回で4回目になります。