観察
今朝は医者に立ち寄りで出社した。
いつもの通勤時間帯ではない電車に乗った。
面白かった。
中高年女性のグループがやたら目立った。
通勤電車の社内とはまったく違ったルールで支配されているように思えた。
?大声でしゃべる。
?途中駅で乗ってくる仲間をドアが開くとドア口まで迎えに行く。
?途中で降りる仲間と別れるとき,窓越しにいつまでも挨拶したり,手を振ったりして名残を惜しむが,姿が見えなくなると,何事もなかったかのようにおしゃべりをはじめる。
?たとえば,2人座っていて,その前につり革につかまって立っているサラリーマンがいたとする。駅に止まり,新しい仲間が入ってくると,その仲間は立っているサラリーマンの前にもぐりこみ,仲間と膝を突き合わせて強力なトライアングルフォーメーションを組む。
?次の駅が近づくたびに降りそうなそぶりを見せ,立っているサラリーマンをフェイントにかけるが,結局,終点まで行く。
?一人だけ立っていて,席が空いたのに出遅れて他の人に座られてしまった時,未練たっぷりの顔をする。
?出遅れて座られてしまった時,座った人が席を譲ろうとしても「どうぞ,どうぞ,おかまいなく」なんていって,譲ろうとしていた人が座りなおしちゃうと,下唇をかむ。
通勤電車に時々こんな人たちが紛れ込んでくることがある。
彼女たちは別のルールで動いているので彼女たちの周りはちょっとした混乱が起きているのが常だ。
どんなに降りる人の邪魔になっていようが,とにかく動かない。
小さな体に秘めたパワーには驚嘆する。
彼女たちは通勤電車のルールを絶対に認めようとしない。