攻防。

最近になってカラスが来るようになりました。
早朝からうるさいんです。
子メダカを放している睡蓮鉢で水浴びをして門扉に止まって休憩するのが習慣になりつつあります。

そんな習慣をつけられたらたまりません。
カラスの妨害をすることにしました。
嫌がらせです。
カラスは賢いということなのでどれほどの効果があるのかはわかりませんが近頃猫どもとの攻防（そろそろご近所から苦情が出そうなので家から脱出できないように窓やベランダに脱出防止用のネットを張っていますが、隙を見つけては脱出し、脱出されては隙をふさぎ、の連続です）を繰り返している私としてはカラスごときに負けるわけには行きません。

初戦は紐のみで戦うことにしました。

睡蓮鉢に紐を市松にかけてカラスが水浴びをするのを邪魔します。
これでおそらく水浴びはしなくなると思いますが、この水場を知ってしまったからには水を飲みに訪れるようになるかもしれません。
それどころか、何とか水浴びの方法を考え付いてしまうかもしれません。
まだまだ油断はできません。

休憩所となっている門扉の上に1本の紐を張りました。
これで門扉に止まるのを防ごうと思います。
おそらくこれは失敗に終わると思います。
というのは、紐をピンとしっかり張れなかったのです。
見ている分にはピンとしていますが、張力が弱くもし強引に紐の上から門扉に止まってしまえば何の抵抗もなく止まれてしまいます。

しかしここはカラスの頭の良さを逆手に取った作戦なのです。
カラスはピンと張った紐に遠くから気付き、無造作に止まることを避けるのではないか、と思っています。
無神経者には無効化な仕掛けでも神経質者にはそれなりの効果を発揮するのではないか、という頭脳戦です。
一縷の望み、です。

さあ、カラスがカアカアと鳴きながらやってきました。
カーテンの陰から偵察することにします。
D40