山登りはしばらくお休みします。
8/14から8/18の予定で北アルプスに行ってきました。
途中、体調が悪くなって引き返してきました。
予定では扇沢〜平ノ小屋〜船窪小屋(連泊)でした。
現実は平の渡しを渡って針の木谷を歩き始めたところでギブアップ。
持病の心臓が悲鳴を上げました。
パートナーと別れて、平ノ小屋に戻り、連泊。
翌日、黒部ダムに向けてゆっくりと歩き始めました。
6:30に小屋を出て、途中何度も休憩を取りながら様子を見て歩きました。
ダムに着いたのは11:30。
5時間かかりました。
コースタイムは3時間半?4時間?
ダムに近づくにつれて、歩くスピードが遅くなりました。
体調のせいばかりでなく、もうこれでしばらくは山には来られないだろうな、と思いつつ一人での山歩きを噛締めて歩いたのでした。
下りてきて、山仲間にもう山には登れないことを話しました。
これからはパーティーのアプローチの運転手として参加します。
40歳から山登りを始めてもうすぐ20年になります。
もっともっと行きたいけど、一方で、もういいじゃないか、という自分がいます。
今回の山行のひとつ前の山行から自信がなくなっていたこともあります。
昨年体を壊し、2年ぶりの山行でした。
周りは「2年ぶりだったからだよ」と言ってくれます。
でも、違うんです。
もっと別の理由があります。
怖くなっちゃったんです。
遭難。
「いまだ下山せず」から始めて、なぜか遭難の本が好きで読み漁りました。
・ザイルを担いだお巡りさん
・ピッケルを持ったお巡りさん
・山靴を履いたお巡りさん
・翼を持ったお巡りさん
・ドキュメント気象遭難
・生還―山岳遭難からの救出
・ドキュメント道迷い遭難
・K2 非情の頂
・梅里雪山 十七人の友を探して
・生と死の分岐点
・続 生と死の分岐点
そして一番最近読んだ
・ドキュメント滑落遭難
たいそうなことをしなくても、たいそうな山でなくても遭難するんです。
私もヒヤッとしたことが何度かありました。
刑務所の塀の上を歩いていて、運よくシャバのほうによろけたようなものです(変なたとえ)。
今回の途中で引き返したことについて家族、友人は「引き返す勇気」と褒めてくれました。
自分では途中で引き返してきて忸怩たるものがありましたが…。
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