移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

吉村和敏という人の写真展を見ました。

http://kaz-yoshimura.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/1-5de4.html

所用で青山方面に行きました。
大江戸線の六本木で下りて8番出口から地上はいつもの道筋。
FUJIFILMエリアにぼんやりと視線を投げて歩いていたら、2Fで写真展をやっていると案内がありました。
エスカレーターで2Fへ。



きれいな写真でした。
とても参考になりました、って書くとえらそうですけど、
「なるほどね〜、こんな風に視点を変えると作品になるんだな〜」
というのがたくさんあって、正直、新鮮な驚きがありました。



この方は外国の風景を撮り続けている人のようです。
飛行機嫌いの妻がプリンスエドワード島(PEIと書くそうですが)に行くきっかけになった人です。
吉村さんのアドバイスを受けて最初にPEIに行ったのが2年ほど前。
以来、今年の7月までに3回もPEIに行っています。
とても影響を与えている人です。



一度会場の外にでて写真展を見ている旨をメールしました。
返事は会場を後にしてから来ました。
明日、写真展及びトークショーに行く予定にしていると返信がありましたが、私が写真展に行ったことに驚いているようでした。



1枚の写真を撮るのにどのくらいの時間がかかるのだろう?
つまり、被写体を探し出すロケハンとかではなく(これには膨大な時間がかかっているだろうことは容易に想像できます)、被写体に向けて三脚を組み立ててからシャッターを押すまでの時間のことです。
そう、1枚の写真を撮る、というよりは1つの被写体の撮影を終えるまでの時間ですかね(おそらく何度かシャッターを押すと思うので)。
どの写真もとてもきっちりしていて気持ちのいいものでした。
構図とか水平とか中心とか隅々まで気を配ってあって、だからすっきりしているのかな、と思ったり。



日産マーチの写りこんでいる1枚など、私があの神社を撮る立場だったら、車は邪魔以外の何者でもないところだけど、ああして見せられると、「なるほどね〜」となっちゃう。
道路標識の写真は発想は私も同じようなものを持っています。
でもやはりあそこまできっちりとはできない。
それは被写体に向かっている時間もひとつの要素だと思います。
私の場合、どうも写真を撮ることに気後れというか、恥ずかしさというか、早く済ませたいと思うところがあって、ファインダーを覗いたり液晶画面を見たりすることに時間をかけないです。
結果、水平からは程遠い写真になって、見ていて気持ち悪い、すわりの悪い写真になったりします。



平塚の新興住宅をバックにした写真もおそらくあの場所に行ったら誰もが被写体にするところではないかと思いますが、やはりあのように撮れるのは吉村さんだからなんでしょうね。