移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

剣岳 点の記

21:00からの上映で見ました。
観客は10人ほど。。
レイトショーで料金安いのに、しかもこの日はレディスデーで女性はさらに安いのに10人ほど。。
まだ出来たばかりで設備は新しいのにまるで場末の映画館のよう。
懐かしくも今はなき、佳作座や並木座はおんぼろ映画館だったけどいつも混んでいたなぁ。
そうしてみると、この映画館のこの時間帯は今後も狙い目かも。




映画は、良かったです。
家に帰って家人に「どうだった?」と聞かれ、「山がきれいだった」と答えたら「それだけ?」。
うん、ほんとに山がきれいだった、それだけ。
全編ほとんどビバルディの音楽を使っていて、ビバルディ好きの私はどうも無意識に音楽の旋律を追っかけてしまい、役者さんのせりふと音楽がかぶっていると旋律のほうに意識が集中してしまって、せりふを聞き逃してしまっていました。
もっと(私にとって)流して聞ける、メロディーにメリハリのない音楽だったら良かったのに、と思いましたね。




この映画のせいで、初心者の登山が増加すると、警戒してるとか。
まあ、剣岳といっても一般ルートなのですからそんなこともあるのかもしれませんね。
私が剣岳に登ったのはもう15年ほど昔のことです。
東京から夜行バスで富山に向かって、夜明けの空に山並みが見え、その中の異様な山容の山が目に付きました。
はじめて見たのにそれが剣岳だとすぐにわかりました。
立山曼荼羅に死の山として描かれている剣岳そのものでした。




城山三郎の原作を読んだときも感じたのですが、柴崎も長次郎も実によく山を歩くんですね。
偵察、観測といいながら剣岳を四方から眺めにあちこち出向いています。
映像では雪渓を登ったり、藪漕ぎしたり、渡渉したりと大変さを演出していますが、驚異的な体力を見せつけて歩き回ります。
あの体力、ファイトはうらやましいです。