移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

ミルフォードトラック2日目

朝起きると激しい雨。
雨具を着込んで少し離れたところにあるドライルームに昨日洗濯したものを取りに行きました。
全てのハットに強力なドライルームがあって、洗濯は手洗いですが一晩で完全に乾いてしまいます。
日本の山小屋で乾燥室があるととてもうれしいものですが、ここのドライルームは半端じゃありません。
登山靴はドライルームに入れないように、と注意されます。
強力すぎて底がはがれてしまうことがあるそうです。



朝食の前にランチのサンドイッチを作ります。
数種類のパン、数種類のハム、ジャム、野菜、たまご、その他たくさんの材料があって勝手に作ってラップして紙袋に入れて持って行きます。
りんご、バナナ、オレンジといった果物や、チョコバー、レーズン、ナッツやチョコチップを混ぜた小袋入りのものなど自由に好きなだけ持って行きます。




説明会でこのことを知ったので日本から持ってきたソイジョイやオレオなどは車に置いてきました。
これで結構ザックの軽量化が出来ました。



朝食はアメリカン・ブレックファーストというのでしょうか、各種シリアルやオートミール(駄目でした)、パン、バター、各種ジャム、コーヒー等、フルーツのほかに温かいたまご、トマト、ベーコン、ハッシュドポテト、豆(おいしい)というラインナップでした。
基本は毎朝これなので正直、飽きました。
これにライスが加わることがありました。
日本人は皆、ツナのフレークと醤油を使ってライスボール(おにぎり)を作っていました。




身支度を整えたらいよいよ出発です。
出発にあたってガイドから何かアプローチがあるわけではありません。
みんななんとなく歩き始めます。
そろって一斉に、というのが日本人の感覚ですが
「えっ、もう歩いていいの?!」
という感じでトレッキングが始まりました。
昨夜の宿、グレード・ハウスを出発です。
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3人のガイドはそれぞれ分担があるようです。
一人は早々に出発し、休憩地点での飲み物のサービスに備えます。
一人は最後尾を歩いて、ツアー一行に落ちこぼれがいないか確認しながら進みます。
一人は一行の中をフレキシブルに移動します。



川の水はあくまでも透明で実にきれいです。
朝、水筒に水を入れようと、ガイドにどこで水を入れたらいいかたずねたところ、どこの水でもOKだ、ということでした。
洗面所の水もキッチンの水も洗濯場の水も全て同じ、川の水を使っているということでした。
それなら、ということで水筒は空で出かけ、途中の川で満たすことにしました。
川の水はとてもおいしかったです。



つり橋を渡っていくと先行していたカップルが川を指差して私に叫びました。
「イール!」
えっ、うなぎ?
指差したほうを見ると水中を黒いものがゆらゆらと動いています。
で、でかい!
確かにうなぎのようでした。
ガイドがこの先に湖があるがそこはうなぎがたくさんいて泳いでいるとかまれるのでそこでは泳がないように、もう少し先に行った滝のあるところで泳ぐようにといってました。



外人は実によく泳ぎます。
ちゃんとそのために水着を準備しています。
とても冷たい水なのにお構いなしです。
どうも風呂代わりにしているようなところがあります。
変な習性です。



もうひとつ変なのは、すぐに靴を脱ぐことです。
休憩とかの時、たいてい靴を脱ぎます。
なんか、あまり我慢強くないのかななんて思います。
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ヒレレ・フォールズというシェルター(簡易小屋)で昼食です。
先行していたガイドが飲み物の準備をして待ち受けていました。
めいめい好きなものを頼みます。
味噌汁もありました。
ここでも行動はばらばらです。
食事をしてすぐに出発するカップルもいればいつまでもいつづけて飲み物をおかわりするカップルもいます。
そう、カップルが多かったです。
ほとんどがリタイアした人たちみたいでした。



氷河の作ったU字谷はすごいスケールです。
氷河時代を思い描いてみます。
歩いていると楽しくてたまらなくなりました。
V字谷も深山幽谷という感じで好きです。
岩魚も釣れるし。
でも開放的なU字谷は圧倒的な迫力がありとても魅力的でした。
いつまでも、どこまでも歩いていたいと思いました。
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この日の宿はポンポローナ・ロッジです。
ここもドライルームがあるので今日着ていた物を洗濯しました。
なんとハンドル式の搾り機がありました。