移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

ミルフォードトラック3日目

ポンポローナ・ロッジからマッキンノン峠を越えてパスハットで昼食、クインティン・ロッジに荷物を降ろしサザーランド滝を見てきます。
ミルフォードトラックの核心部です。



マッキンノン峠へはガイドブックにきつい登り、とありましたがそれほどでもありませんでした。
登りはジグザグに10回前後折り返しながら高度を稼いでいくのですが、何メートル歩くと何メートル高くなるとジグザグ道の角度は計算されているということでした。
確かに斜度は平均していて足元も良くてまさにハイウエイのようでした。
これに比べると七倉尾根の登りのきつさがよくわかります。



マッキンノン記念碑は強風で気温が低くめちゃくちゃ寒かったです。
そんな中ガイドのジミーがホットチョコレートと温かいスープを持って待っていてくれました。
とてもおいしかったです。
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ここでジミーに、パスハットまでは風が強いから姿勢を低くしてばらばらにならずに皆でかたまって歩いていくように言われました。
なるほど、注意書きもありました。
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この注意書きだけではなくミルフォードトラックは実によく整備されていて標識などは完璧です。
たとえば
つり橋があると必ず、このつり橋は一度に何人以上は乗るな、と書いてあります。
落石の危険があるところでは、ここから何百メートルは落石の危険があるから立ち止まるな、とあり
危険地帯を抜けると、ここからは安全だ、とあります。
その他、見所のポイントとか、どこそこまであと何分とか、実にきめこまやかです。



しかも
全ての標識が同じ形、同じ色、同じフォントで作られています。
日本の山を歩いていてこうだったらいいのに、と思っていたことがそのままそっくり実現されていました。
まさに「世界一の散歩道」です。


ミルフォードトラックはガイドツアーは1日に50人が上限だそうです。
私達は31人のツアーでした。
それ以外に個人ウォークが1日何人ときめられています。
しかも一方通行です。
反対から歩いてくる人がいないので「こんちは」と挨拶することがありません。
これは結構新鮮でした。



強風地帯をしばらく登っていくとパスハットがありました。
ここで昼食です。
別棟のトイレに行きました。
その眺めのよさに圧倒され、カメラを持って再度トイレに行きました。
下の写真がトイレからの眺望です。
世界一眺めの良いトイレです。
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核心部だけあってどこを見ても素晴らしい光景が広がります。
足元の花もとてもきれいでした。
ここはとにかくゆっくりと時間をかけて歩きました。
峠を越えたので風はなくなり、暖かく実に気持ちよかったです。
マッキンノン峠でこれほどの晴天に遭遇するのは運がいいらしいです。
今回のように全て晴天のツアーはかなり珍しいのだとか。
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ゆっくり、じっくりと周りを見ながら今日の宿、クインティン・ロッジへ向かいます。
いつの間にか私一人になってしまい、同行の友人はロッジの前で私を待っていてくれました。
一緒にチェックインしないと同じ部屋にならないから、ということでしたが、どうやらずっと前から部屋割りは決まっているらしかったです。
31人のツアーなので人数にゆとりがあり、したがって部屋も余裕がありました。
私達は2人で参加したのですが初日のグレードハウスで単独参加の日本人男性と3人部屋になったほかは常に2人部屋でした。



チェックイン後、サザーランド滝を見に行きました。
全長580mで3段に分かれています。
1段目が248m、2段目が229m、3段目が103mです。
湖から流れ出る滝はとてつもない水量です。
その全貌は一度にはみられません。
写真を撮る時は遠景から1段目と2段目を、近景で2段目と3段目を。
ここでも外人は裸になって滝つぼに入ったり、滝の裏側を回ってきたりしています。
なんともはや…。
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ロッジで夕食後、あるカップルの結婚30周年を祝ってケーキが供されました。
記念日をお祝いしてくれるなんて、ツアー案内に書いてあったかな?
例によってケーキは激甘でした。
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夜中にノックの音で目が覚めました。
何事かと出てみると、日本人3人組の熟年女性です。
南十字星はどれか教えて欲しい、ということでした。
そういえば昼間、そんな話をしたんだっけ。



外は満月で煌々と月が照っています。
今日も素晴らしい天気です。
でも星の観測には適していませんね。
ガイドスターを見つけ南十字星を示すことが出来ました。
偽十字星のほうが大きく見やすいんですね。
オリオン座が日本で見るのと逆になっているのが不思議で考えると眠れなくなりそうなのでやめました。