移り気なブログ

テーマなどない自由気ままな雑記帳です。

ミルフォードトラック4日目

クインティン・ロッジからサンドフライ・ポイントまで、多少のアンジュレーションはあるものの基本的には下りのコースです。
少し長くて、21km程あります。



ボート・シェッドというところでティー・タイムでした。
避難小屋とトイレがあります。
めいめいが休んでいるといきなり爆音が聞こえて小型のヘリが小屋の横に着陸しました。
ツアーメンバーの一人がザックとともに乗り込んでいます。
足が痛くなりここでギブアップして今日の宿泊地、マイターピーク・ロッジへフライトするそうです。
ヘリはもちろんオプションです。



オプションといえば、マイターピーク・ロッジからクイーンズタウンまでヘリで帰ってくる、というオプションがありました。
普通はバスでテ・アナウ経由、午後の遅い時間にクイーンズタウンに着くのですが、へりだとお昼前には到着します。
私達はミルフォード・トラックの後はマウント・クックに行くつもりなので、ヘリ利用ならクイーンズタウンに1泊することなく移動できます。
でもリサーチした結果、クイーンズタウンで1泊したほうがはるかに安上がりだとわかったのでヘリのオプションはやめました。
私達の1泊の予算は150ドルで、ヘリは確か400ドル以上だったと思います。
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世界一の散歩道は木道も一工夫してあります。
木の上から網がかぶせてあるのです。
木の上って濡れるととても滑りやすいんです。
山登りしていて木の根っこに乗った瞬間、ズルッとくることがしばしばあります。
でもこのように金網が張ってあれば滑りにくいですね。
日本の登山道の整備はほとんどが山小屋関係者とボランティアによって行われています。
整備する人と利用者の比率はミルフォード・トラックとは比べ物になりません。
ミルフォード・トラックは1日の利用者の上限が決められていますしね。
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このあたりはミルフォード・トラックの中でも多雨地帯だそうです。
私達は快晴の中を歩いていきます。
シダだかシュロだか、鬱蒼とした中に道が続いています。
まさにジェラシック・パークの世界です。
もう少し先、サンドフライ・ポイントに近いところの道は囚人達が作った道だそうです。
貴族が散歩するための道を囚人に作らせたのでしょうか?



サンドフライにはツアー中ずっと悩まされました。
小さな虫で、蚊というか蝿というか蚋というか、刺されるといつまでも(時には数日)かゆみが続きます。
クイーンズタウンでサンドフライ避けのクリームを買いました。
しょっちゅう塗っていないと必ずやられます。
露出している皮膚全てに塗らないと駄目です。
耳とか忘れるとやばいです。
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ミルフォード・トラックは一方通行のトレッキングコースなのですが、道々、立ち寄りポイントがたくさんあります。
看板があるところはもちろん、ないところでもきれいな流れやら滝やら大木やらが楽しませてくれます。
釣り道具は持ってきませんでしたが、釣りをするのには絶好のところです。
川に沿って道があるのですから。
そんな立ち寄りポイントに行く時はコース上に自分のザックを置いていきます。
ここで寄り道していることを最後を歩いているガイドに知らせるためです。
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平坦な道が続き、いい加減飽きてきた頃にサンドフライ・ポイント、ミルフォード・トラックの終了地点に到着です。
完歩記念に履いていた靴を残していく人がいるのです。
ガイド・ツアーの客のみを対象にしてここで記念写真を撮っていました。
撮られるのは無料、後でロッジでできばえを見て、欲しければ買う、というシステムです。
アルバム仕立てでCD付きで40ドルだそうです。
3人で撮ってもらいました。
もうちょっと感慨に浸っていたかったのですがガイドが船の時間が迫っているから早く乗れ、といってきました。
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小ぶりの船に乗り、対岸へ渡ります。
フィヨルドの中を進みます。
うーーん、日本では見られない景色です。
ここは入り江の一番奥なので潮の香がします。
切り立った崖を見たり、滝を見たりするうちに桟橋に近づきました。
大きな船が数隻停泊していました。
明日はあのどれかに乗ってミルフォード・サウンドのクルーズです。
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桟橋からシャトルバスに乗ってマイターピーク・ロッジへと向かいます。
ここのロッジはミルフォード・サウンド・ガイド・ツアーのメンバーのみのためのロッジだそうです。
リタイアしてヘリで戻っていたどこかの国の奥さんが出迎えてくれました。
ツアー中、どの宿泊施設も立派、の一言でしたが、ここはさらに素晴らしかったです。
ランドリー・ルームがあり全自動洗濯機が並んでいましたので、洗濯しました。
使い方の説明が日本語で貼ってありました。



ショップで記念の買い物をしたり、ラウンジでさきほど撮られた写真を買ったりしているうちに夕食です。
ラムを選択していました。
うーーーん、とてもおいしかったです。
こんなにおいしいラムは初めてです。
ラムはくさいものと思っていました。
脱帽です。



食事の後はラウンジに移動して完歩賞授与式です。
件のヘリ婦人も足を引きずりつつ無事、完歩賞を獲得しました。
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