人を入れずに写真を撮ります。

というか、人にカメラを向けるのが怖いです。

人ごみの中を動き回っているとふとした瞬間に　だぁ〜れも　アングルに入らないことがあります。
そんな瞬間が好きですね。
靖国神社はまさに桜祭りで人でにぎわっているのに神社の外の通りは人っ子一人いません。
まさにこの右側の塀の中は靖国神社です。
この道は40年前からの私のお気に入りの道で、左側は若干変化しましたが右側と道そのものはほとんど当時のままです。
時間がゆっくり流れている道です。

昔ということでは、こちらはもうちょっと古い思い出で、50年ほど前の記憶です。
ここは小学校への通学路でした。
この燃料屋さんの倉庫にはプロパンガスのボンベが集積していました。
当時小学生だった私は友達と下校の際、プロパンガスボンベを見て
「プロパンガスってボンベの中は液体なんだよ」
と雑誌か何かで仕入れた知識を得意げに話したらお店の人が
「よく知ってるな」
といってくれて有頂天になったことを思い出しました。

今はもうお店はやっていないふうでした。

散歩していると懐かしいところに出合ったり、突然懐かしい思い出がふきだしてくることがあります。
このこじんまりとした商店街は35年ほど前は繁盛していました。
この中のとあるお店のご主人に就職の斡旋をお願いしたことがありました。
どのようは伝だったのかは忘れましたが、確か母親と付け届けの商品券を持参していった記憶があります。
斡旋は不調に終わり付け届けは返却されました。
地元の議員さんだったご主人は汚職と誤解されることを嫌って付け届けを受け取らなかったのです。
李下に冠を正さず、って言うのでしょうか、とっくに廃れてしまった道徳が確かにあった時代です。

この商店街もシャッター通りになってしまいました。

KONICA C35